0-2.格式

・体裁は決して汚すべからず。

・原則、目上の者より早く夕食をいただいたり

 風呂に入る、寝るなどをしてはいけない。

・人様から頂いたお土産などは必ず先に目上に

 振舞ってからいただく。

・夕食は必ず自らで目利きし仕入れたものを手作りする。

 (つまり惣菜やcoop共済なるものは厳禁。)

・幾ばくかのアガリ(上納金、若しくはシノギ。)を

 権力者・所有者に納めること。

 

 

 

任侠の世界では若頭や会長などに対して

ごく当たり前のように心得ているのだろう。

 

  

 

格式とは、

身分・家柄などによって定まっている礼儀や作法。

また、身分や家柄。

そう、定義されている。

 

 

これは大奥のように世を統べた将軍のいた歴史の話ではなく、

ヤクザの世界を実録したものでもない。

 

 

 

何を隠そう、我が家の家訓である。

 

 

 

とにかく祖父母を始めとした、目上の言うことは

白いものを黒と言おうが絶対厳守。

それは当時幼かったセンマに対しても

所々ハンデなしだった。

後日に違反が発覚の場合は親の責任、

現行犯(特に風呂やお土産)の場合は

一切の忖度なく祖父母に叱られた。

 

 

 

王朝たる所以は、

この絶対的年功序列制度が布かれており、

これらを守れているか否か、

そしてどれだけ祖父母に貢献しているか

相対評価によって評されていた。

 

 

 

 

相対評価というのだから、

そこには必ず競う者がいる。

 

 

 

 

それは父の弟。叔父、名は猶(なお)。

と、その家族が同居人。

そう、我が家は一つ屋根の下、

三世帯で構成されているのだ。

 

 

 

 

 

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新たな登場人物、猶。

コイツがやばい!乞うご期待!!

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