0-16.沖本さん

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突然の自宅リクエストに狼狽するセンマ少年。

からかい上手の沖本さん

勝手に翻弄されにいく不器用少年の初恋最終章。

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「ねえ今日遊べる?センマんち行きたい!」

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零章 センマの青春篇 0-15.さ行とか行の間

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新たな春。それは少しだけ長い春。

『アオハルかよ』と表現して久しいその春は、

これまでに実感したことのない、

悩ましくも微笑ましい、青春そのものになる。

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何気ない仕草は 僕にあの子を気づかせた。

気がつくといつも その子を想ってた。

目線が、心が いつも彼女を追っていた。

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EX.つながる過程③【→Ⅱ】

ビル群に挟まれた晴れた昼下がりの国道は

四つ先まで見通せる。全部青だ、ツイてる。

ハンドルを握る手は悉く汗ばみ、

じわ~っと深くなっていくアクセル。

エンジン音は無意識へ遠のいていく。

次のアポイント、早めに着きそうだ。

あるいはぴったりか・・・。

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EX.つながる過程②【→Ⅰ】

 

「はい!・・・はい、お世話になってますー。

はい、・・・どうぞ、何でしょう?

え?・・・もう一度、あ・・・はい、ああ!

それはよかったですね!あーおめでとうございます!

・・・いえいえ、冥利に尽きます、私も嬉しく思います!

・・・来週?・・・そうですか~やぁ私も早くお会いして詳しく聞きたいところですが、

何かと・・・はい、お約束をいただいておりまして、

再来週木曜の夜でしたら今のところ空いておりますが・・・?」

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