2017年 12月 横浜みなとみらい
これは今からおよそ数年前の話。
ピカピカの眩しい坂道を
汗一滴もかかずに昇る、
それはもう順調な出世だった。
“千馬の章 序章 兵どもが夢の跡” の続きを読む
Senma Wakamei オフィシャルサイト
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まだ誰も来る気配のない朝の教室。
黒板と立ち並ぶ机を斜めから
まばゆく差し込む朝の陽ざし、
窓際の席。その後ろ側に
彼女はいつもいた。
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“0-17.後ろ恋姿” の続きを読む
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突然の自宅リクエストに狼狽するセンマ少年。
からかい上手の沖本さん
勝手に翻弄されにいく不器用少年の初恋最終章。
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「ねえ今日遊べる?センマんち行きたい!」
“0-16.沖本さん” の続きを読むーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新たな春。それは少しだけ長い春。
『アオハルかよ』と表現して久しいその春は、
これまでに実感したことのない、
悩ましくも微笑ましい、青春そのものになる。
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何気ない仕草は 僕にあの子を気づかせた。
気がつくといつも その子を想ってた。
目線が、心が いつも彼女を追っていた。
“零章 センマの青春篇 0-15.さ行とか行の間” の続きを読む広く開けた場所に立っている。
照明はまるでスポットライトみたく、
自分を照らしているようだ。
目の前には何列にもテーブルと椅子が並び、
そこにいる大勢の老若男女がこちらを見ている。
「パチパチパチパチ!!・・・・」
“EX.つながる過程④【→Ⅲ→OC】” の続きを読むビル群に挟まれた晴れた昼下がりの国道は
四つ先まで見通せる。全部青だ、ツイてる。
ハンドルを握る手は悉く汗ばみ、
じわ~っと深くなっていくアクセル。
エンジン音は無意識へ遠のいていく。
次のアポイント、早めに着きそうだ。
あるいはぴったりか・・・。
“EX.つながる過程③【→Ⅱ】” の続きを読む
「はい!・・・はい、お世話になってますー。
はい、・・・どうぞ、何でしょう?
え?・・・もう一度、あ・・・はい、ああ!
それはよかったですね!あーおめでとうございます!
・・・いえいえ、冥利に尽きます、私も嬉しく思います!
・・・来週?・・・そうですか~やぁ私も早くお会いして詳しく聞きたいところですが、
何かと・・・はい、お約束をいただいておりまして、
再来週木曜の夜でしたら今のところ空いておりますが・・・?」
“EX.つながる過程②【→Ⅰ】” の続きを読む「・・・♪♪♪♪♪ッ。♪♪♪♪♪!」
静寂にアラームが鋭くつんざく、午前3時。
寝ぼけた身体をゆり起こしながら、
ほんのちょっとだけ急いで支度をする。
まだ息のある眠気から逃げるように玄関を飛び出ると
“EX.つながる過程①【now】” の続きを読む